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初めてお写経してきました [お写経]

3週間ほど、ちょっと精神的に辛い状況が続いていまして、
心配したり、不安になったり、ちょっと怒りさえも覚えてきて、
もう自分でもよく分からなくなってきました。

もう、3年分ぐらいのため息つきました。 

今は自分ではどうにもならないので、この日々が過ぎていくのを
待つしかないのですが、そろそろ心身共にしんどくなってきました。

少しの間でもこの状況を考えない時間が欲しい。無になりたい。

そんなこんなで、先日、お寺でお写経をしてきたんです。
ちょっと前に職場の人から、「写経をやってる」という話を聞いて、
いつか私もやってみたいなと思っていたので、やるなら今でしょ!

お寺に向かう途中、こんな雰囲気のある道を通ります。
DSCF9025.JPG
案内の地図には「石畳の坂道」とありました。
この時点で、心が穏やかになるような気がします。

今回、こちらにお写経をしに伺いました。
DSCF9018.JPG

建物からはお寺とは分からないですね。
DSCF9011.JPG
香道家(故人)の方の邸宅を譲り受けたものなんだそうです。

靴を脱がずに中に入れるようになっていて、ちょっと驚きです。

受付がある2階に行く途中、お香の香りがふわりと感じられて、
とても気持ちが落ち着きました。

お写経をしたい旨を伝え、申し込み用紙に記入してご納経料を納めます。
その間にお抹茶とお干菓子を用意してくださいました。DSCF9015.JPG
とても美味しい落雁でした。
お庭を眺めながら頂き、少しの間、ゆったりとした時間を過ごす。
うん、いいですね。

その後、お坊さんから写経の際のお作法などを説明していただきました。

まず写経するお部屋に入る前に、下がり藤の紋が入った「輪袈裟」というものを
首から掛け、体の内側を清めるための「丁子」(クローブ)を口に入れます。
これは、写経している間もそのまま口に含んでおくんです。

このクローブというスパイスですが、子供の頃うっかり齧って、
その味にひどい目にあったことがあり、それ以来、クローブはトラウマに…。
びくびくしながら口に入れたので、お坊さんから「大丈夫ですか?」と
聞かれてしまいました(笑)
でも、子供の時のような衝撃はなく、あっさり克服できたようです。

そして、いよいよお部屋に入ります。
扉を開けると「香象」という象の形をした香炉が置いてあり、これをまたぎます。

お寺なので、靴脱いで正座で写経するイメージでしたが、 
椅子に座って写経できるんです。
写経用具一式が揃えられている机が並んでいて、好きな場所に座ってOK。

墨は墨汁でなく、ちゃんと「する」んです。
私は小学生~二十歳まで書道教室に通っていました。辞めた後もたまに家で
書をすることはあったのですが、時間に余裕がないので墨汁を使うことが多く。
でも、「墨をする」ことで心の準備が整うように思います。
それに墨の匂い。この匂いがまた落ち着くし、懐かしさも込み上げてきました。

お手本があって、その上に写経用紙を置くとがうっすら文字が透けて見えます。
それをなぞっていくやり方です。それでも、久しぶり毛筆はやっぱり難しい!

今回写経したのは「般若心経」です。
「無」という漢字が沢山出てきます。「空」も多いですね。
約270文字、心を込めて書きました。1時間半ほどかかりましたが、
自分でも最後までよく集中が続いたなと思います。
でもやはり、途中にふと余計なことを考えてしまったり…
なかなか無心にはなりきれないんだなあ。
それでも、自分の頭の中を一旦整理するのに、とても有意義な時間でした。

般若心経の後に、お願いごと、住所、氏名、日付を書き、完成です。
書き上がったお写経を、正面の仏様にお供えしてお部屋を出ました。

なんだか、気持ちがスッキリしました。とても気分が良かったです。

といっても、すでにもう頭の中にいろんな考え事があふれてきたので、
またお写経したくなってきました。近いうちにまた行ってきます。
般若心経の意味も少しは勉強しておこうと思います。 


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